日蓮聖人降誕800年
日蓮宗全国霊断師会連合会
よろこび法話 よろこび法話

#059
倶生神月守のすすめ

岐阜県郡上市
大妙法寺聖徒団 団長
三木一乗

倶生神月守は、宗旨(家の宗教)に関係なく持つことができるお守りで「ぐしょうじんつきまもり」と読みます。

このお守りは倶生神さま(同生天と同名天というお二人の神さま)が「あなたを護ります」という契りの(あかし)です。

●同生天・・・あなたの生命(健康)を護って下さる神さま。

●同名天・・・あなたの生活(経済)を護って下さる神さま。

〈大切なこと〉

●お題目を信じ、唱えて下さい。

●いつも肌身離さず、月守りを着帯して下さい。

●毎月、月初めに新しい月守と必ず交換して下さい。

月守は仏壇や神棚に置いたままにしたり、鞄や財布に入れて持ち歩いたりせず、家にいるときも外出するときも、お守り袋に入れて首から提げるなど、必ず身につけて下さい(これを着帯するといいます)。

日蓮宗全国霊断師会連合会 発行 『倶生神月守りのすすめ』より

盛運祈願会とは、新しい月守に交換する法要儀式です。毎月お参りして祈りを捧げることにより、倶生神さま(同生天と同名天)のご加護は益々その力を増します。更には、最初は顔見知りから始まり、会釈・挨拶を交わすようになり、家族ぐるみのお付合いまでに発展した方々もいます。ご縁により夫婦となった男女もいますが、そのお話は次回に。今回は他宗の檀家である七十九歳の男性Aさんを紹介します。

盛運祈願会

Aさんは、在職中から夫婦で家庭菜園を趣味としていました。定年退職後、お寺近くの生家に戻り、親から相続した畑で野菜を栽培し、地元の道の駅にも卸しています。必ず毎月の盛運祈願会にお参りし、別所に暮らす息子家族分もいただいて郵送しています。更には毎月中旬にも訪れ、御宝前に返納された先月以前分の月守一つ一つを手にします。

数年前に、古い月守はAさんが月中旬に再度お参りするまで御宝前に置いといて欲しいとお願いされました。理由を尋ねると「風呂に入る時以外、真夏の畑作業でも提げておる。交換されたお守りのなかで、汗染みで色褪せ、すり切れているのを見つけると、自分への励みとなるんや」とのことでした。

人には必二の天、影の如にそひ(添)て候。所謂一をば同生天と云、二をば同名天と申。左右の肩にそひて人を守護すれば、失なき者をば天もあやまつ事なし。況や善人におひてをや。されば妙楽大師のたまはく、必仮心固神守則強等云云。人の心かたければ、神のまほり必つよしとこそ候へ。

『乙御前御消息』

右文二重線「必ず心の固きに仮りて神の守護も則ち強し」。倶生神さま(同生天と同名天)のご加護は益々その力を増します。

お題目を唱え、このお守り・倶生神月守をお持ち下さい。

●護られている安心感に包まれます。

●神秘的なご守護がいただけます。

●幸せな人生がすごせます。

盛運祈願会

朝一番に「今日も一日お護り下さい。南無妙法蓮華経」とお題目を唱えて着帯し、一日の終わりには「今日も一日ありがとうございました。南無妙法蓮華経」と感謝のお題目を唱えて下さい。

そして、これが日課となるような信仰生活を送りましょう。

日蓮宗全国霊断師会連合会 発行 『倶生神月守りのすすめ』より

※この記事は、教誌よろこび令和2年4月号に掲載された記事です。

イラスト 小川けんいち

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