法華経の始め、妙法蓮華経序品第一は「如是我聞」という言葉で始まるのよ。
序品のようにお経には「如是我聞」という言葉で始まるものがたくさんあるわ。
「如是我聞」とは「我れ是の如く聞けり」(私はこういう風に聞きました)という意味があるの。
お釈迦様が入滅した後、お弟子様たちが集まって話し合い、「私はお釈迦様からこういう風に聞きました」と、お釈迦様との思い出を「お経」としてまとめたのよ。
多くのお弟子さん一人一人が「私はお釈迦様からこういう風に聞きました」と、お釈迦様からの教えを聞いていたから「如是我聞」で始まるお経が多いのね。
「如是我聞」とは、お釈迦様のお説法ですよ、という証拠かもしれないわね。
イラスト 小川けんいち