日蓮聖人降誕800年
日蓮宗全国霊断師会連合会
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第43回
『五月十二日伊豆法難会』ってどういう日?

よろこびちゃん

五月十二日は日蓮聖人が四十歳の時に、伊豆国伊東(静岡県伊東市)に流される罰(流罪)にあった御聖日の日なのよ。

『立正安国論』を鎌倉幕府に提出した日蓮聖人は「社会の安寧秩序を乱すもの」とされてしまって、幕府は日蓮聖人に様々な迫害を加えたの。

そして文応元年(一二六〇)五月十二日、鎌倉で布教をしていた日蓮聖人は幕府に捕えられて鎌倉由比ヶ浜から伊豆に流罪にされてしまったの。

五月十二日伊豆法難会

伊豆に着いた時、本当は陸地まで送り届けてもらえるはずが「まないた岩」と呼ばれる小さな岩に置き去りにされてしまうの。

でも、この岩は満潮が近づくと波の中に沈んでしまうの!

海にのまれてしまう危険な状況の中でも日蓮聖人はあきらめなかったわ。御題目をお唱えして、その声に導かれるように、近くを通った舟守弥三郎さんという漁師に救われて日蓮聖人は危機一髪難を逃れることができたの。

この法難は四大法難(しだいほうなん)と言われる日蓮聖人が遭った四つの大難の一つでもあるのよ。

今私達がお題目をお唱え出来るのは日蓮聖人と日蓮聖人を助けて下さった多くの方の力があるからなのね。

私たちが御題目をお唱えできるよろこびと感謝の気持ちを持ち、五月十二日にはお寺にお参りしお題目をお唱えしましょうね。

イラスト 小川けんいち

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