日蓮聖人降誕800年
日蓮宗全国霊断師会連合会
法華経のお話 法華経のお話

#014
無量義経の段その二
(一)

始まりはいつも「如是我聞」

如是我聞

『無量義経』の第一章は「徳行品第一」。

その冒頭は、『妙法蓮華経』と同様に「如是我聞」から始まります。

実は「如是我聞」は佛教におけるお約束。

『華厳経』『観無量寿経』『阿弥陀経』『唯摩経』『大日経』『薬師経』『金剛般若経』等々と、有名なお経の殆どは「如是我聞」から始まるのです。(と書くと、いやいやあの超メジャーな「般若心経」の冒頭は「観自在菩薩」では?と思われるかもしれませんが、このお経の場合は六百巻に及ぶ『大般若波羅蜜多経』のいわばエッセンス。他のお経とは立場が違います)

現在ある佛教だけのお約束ではありません。

過去の世の佛様、未来の世の佛様、過去・現在・未来の三世の佛様のお経は、その殆どが「如是我聞」から始まるとされるのです。

イラスト 田古寿延

塩入幹丈

元霊断院主任

福岡県妙立寺前住職

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