日蓮聖人降誕800年
日蓮宗全国霊断師会連合会
法華経のお話 法華経のお話

#002
お題目こそ真実

お題目・南無妙法蓮華経こそが佛教の真髄、本当の教え。大聖人様はこのことを佛教全体の中でのお題目の立ち位置を明かすことで証明されています。

そもそもお経というものは、そのほとんどが

  1. 序分(じょぶん)…伝えたい内容へと導くため、受け手を馴染ませる導入部、イントロ。
  2. 正宗分(しょうしゅうぶん)…伝えるべき主題、メインテーマ。
  3. 流通分(るづうぶん)…メインテーマを習得することで得られる功徳の説明と、教えの更なる拡散と存続の奨励。

の三段階で構成されています。

例えばセールスマンが初対面の相手に商品を売る場合、まず自己紹介や挨拶等で相手の懐に飛び込み、商品を売り込み、無事セールスが成立後も、たびたび顔を出してはお得意様になってもらえるようサービスに励んでいくようなもの。

相手の懐に飛び込むのが序分。商品の売り込みが正宗分。後のサービスが流通分にあたります。

この序分・正宗分・流通分の三段階への配分を三分といいます。

どんな分厚いお経であっても、内容をこの三分に振り分けて観れば、そのメインテーマが何なのかが明確になるわけです。それ故に大聖人様は、お題目こそ最高たることの証明のために、この三分による振り分け法を採用されたのです。

経本

塩入幹丈

元霊断院主任

福岡県妙立寺前住職

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