法華経のお話

第49話 無量義経の段 その十二(一)千年美少年

此八幡大菩薩は日本国人王第十四代仲哀天皇は父也。第十五代神功皇后は母也。第十六代応神天皇は今の八幡大菩薩是也(四条金吾許御文)

魏の時代といえば、日本ではあの神功皇后の世。

日本の八百万(やおよろず)の神々の中で日蓮大聖人が特に敬われ、大曼荼羅御本尊にも勧請(かんじょう)(お祀り)されたのは天照大神八幡大菩薩ですが、その八幡様の母にあたるお方こそが、この神功皇后。

「日本書紀」によると、魏との間にも使者の往来があったといいます(余談ですが、この往来に関する震旦(しんたん)側の記録があまりにも適当だったことが、後の邪馬台国論争になるんですね)。

西暦でいえば三世紀ごろのこと。ずいぶん古い時代ですが、その時代の人であっても周といえば、もはやレジェンド(伝統)としかいえないほど古い古い時代のこと。

そんな大昔の人間ですよ!とはまさに無茶な発言。

はい、そうですか、と納得できるわけがありません。

なぜ?の嵐に包まれた文帝偵察隊に対し、菊慈童なる美少年はさらに不思議な因縁を語るのでした…。