法華経のお話

第47話 無量義経の段 その十一(三)霊水の水源をさぐれ!

千年も一瞬の光の矢。薄幸の美少年が流罪されてから、時は流れて一千年。

周王朝もやがて滅び、秦帝国、前漢帝国、新帝国、後漢帝国と震旦の支配者もその間に目紛(めまぐる)しく変わり、やがて魏・呉・蜀の三国が覇権を競う世、震旦歴史上最も人気のあるだろう、お馴染み三国時代でのことです。

あの三国志演義の悪のヒーローたる曹操の国・魏において、ある不思議なる噂が広まっていました。

縣山という険しい山から流れ出ている水を飲んだ人々の間で、「病が治った!」「元気になった!」「長生きしたよ!」と喜びの声が湧き上がっているというのです。

まさに霊水の流れるパワースポット。噂の大きさに興味をもった文帝(曹操の息子です)は、霊水の秘密を探るべく、調査隊を縣山へと派遣するのでした…。

塩入幹丈

元霊断院主任
福岡県妙立寺前住職


最近の投稿