法華経のお話

第32話 無量義経の段 その六(二)蓬莱島の羽翼仙(ほうらいうよくせん)

蓬莱島(玉多い処ですね)から参戦し殷商に協力する羽翼仙。それがここでの大鵬の人間態時の名前です。

快進撃を続けてきた太公望一行の一斉攻撃も彼には全く効きません。それどころか、本性を現した彼の前では、周全軍が壊滅の危機に立たされます。

そこで登場するのがやはり佛様。崑崙山の仲間たる天竺は霊鷲山の燃燈(ねんとう)道人(どうじん)(序品・寿量品でお馴染みの過去佛・燃燈佛のこと。殷周革命はお釈迦様より古い時代のことから過去佛の登場となるわけです)の智謀に謀られた彼は強制的に道人の弟子にされ、天竺へと連れていかれることとなります。そうです。道人の住む山の守護神は彼こそ最もふさわしいという理由からです…

(この後、太公望一行の前に羽翼仙以上の強敵、孔宣(こうせん)が立ち塞がりますが、彼の正体は孔雀。結局、天竺側に調伏されて孔雀明王になったとされます。孔雀明王も大鵬も西遊記と同様な扱いになっている処が面白いですね)

塩入幹丈

元霊断院主任
福岡県妙立寺前住職


最近の投稿