法華経のお話

第30話 無量義経の段 その五(四)霊鷲山の守り神

さすがの三大王も、やはりお釈迦様には敵うはず無く、とうとう動きを封じられてしまいます。

しかしそれでも諦めることなく「兄弟たちよ、こいつらを倒して大雷音寺を「乗っ取ろうぞ」とわめき続けます。倒され捕らえられた後も、悪態をつくのは悟空以外では彼一人でしょう。

かくして獅駝洞一味は壊滅。青獅子と白象は主人のもとにつれ返され、残った大鵬はお釈迦様に引き取られることとなりました。お釈迦様は仰います。

「私の住んでいる山は形が鷲の頭部のようである。大鵬ならば、その姿といい力といい、この山の守護神にふさわしいであろう」…。

というわけで、このエピソード、西遊記中破格の扱いの大鵬こそが、霊鷲山の霊鷲であったという縁起譚となるわけです。

塩入幹丈

元霊断院主任
福岡県妙立寺前住職


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