法華経のお話

第8話 無量義経の段 その一(二)法華経のプロローグ

法華三部経の開幕を告げるお経(開経)、それが「無量義経」です。「徳行品第一」「説法品第二」「十功徳品第三」の三品(三章)一巻で成り立つこのお経は、続く妙法蓮華経序品第一と共に、法華三部経におけるプロローグ(序分)としての役割を持っています。

その序品第一には

諸の菩薩のために。説大乗経の無量義・教菩薩法・仏所護念と名づくるを説きたまえり

とあり「無量義経」が「妙法蓮華経」の魁たることが明かされています。

この「無量義・教菩薩法・仏所護念」の教菩薩法・仏所護念の部分は「菩薩(他者の幸せのために生きる仏道修行者)のための教え」「仏様が護り念じている教え」という意味で、無量義経のいわば別名。つまり「無量義経、またの名は教菩薩法さらにまたの名は仏所護念というお経」という意味となります。

しかも同じ序品には

妙法蓮華・教菩薩法・仏所護念と名づくる

とあり、教菩薩法・仏所護念は「妙法蓮華経」の別名でもあることが明かされています。

別名が同じ「無量義経」と「妙法蓮華経」はすなわち同じお経、いや「無量義経」も「妙法蓮華経」の一部であるということなのです。

塩入幹丈

元霊断院主任
福岡県妙立寺前住職


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