日蓮聖人降誕800年
日蓮宗全国霊断師会連合会
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第58回

「かまじめ」ってなぁに?

よろこびちゃん_イラスト 小川けんいち

昔、家々に竈(かまど)があった頃は、どこの家でも年の瀬に、「釜〆」(かまじめ)という習慣があったのよ。

毎日、ご飯を炊く台所の竈の神さま(三宝荒神)に「一年間ありがとうございました」と感謝の思いを込めて、お正月には火を落とし、竈にしめ縄を張って、お休みしていただくの。

「かまじめ」ってなぁに?_イラスト 小川けんいち

この時、お坊さんを呼んで「釜〆のお経」をあげて貰うので、お坊さんは年末のお経回り、大掃除やお正月の準備などで大忙しだから、十二月の事をお坊さんも走り回る“師走”って言うのね!

それに、竈がお休みだから、火が使えないお正月はおせち料理を食べることになったんですって。

竈(かまど)が無くなった今でも「釜〆のお経」をあげるのは、台所はガスや電化製品に変わっているけど、火の神様・台所の守り神としてお祀りされている三宝荒神様やご先祖様に、一年間の感謝と来年も家族みんな元気に過ごせますようにって、お経をあげているのよ。

仏様、神様、ご先祖様に感謝して、良いお正月を迎えましょうね!

♪もう~いくつ寝ると~お正月~♪早くお母さんのおせち料理食べたくなっちゃった~。

イラスト 小川けんいち

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