お坊さんが衣の上にかけるお袈裟。
今回はお袈裟についてお答えするわ。
袈裟はサンスクリット語の「カサーヤ」という言葉を音写したもので、「汚れている」や「壊色(えしき)」といった意味があるの。
元々インドなどの暑い地域でお坊さんが“使い古しの布きれを寄せ合わせて作った衣”が袈裟の始まり。
それが日本や中国と言った寒い地域に入ってきて、袈裟の下に「もう一つの衣」を着るようになってから、神聖化され装飾品や色鮮やで豪華なものとなって、お坊さんのシンボルとして用いられるようになったのよ。
右肩を出して左肩を隠すようにしてかけるのは、右が清浄、左が不浄とされているから。
袈裟を着用するのは仏弟子となった証(あかし)でもあるんだって。
今度、皆さんの団長上人のお袈裟もじっくり見てみてねー。
イラスト 小川けんいち