啓蟄とは、二十四節気の一つで太陽の黄経が三四五度になったときをいい、現行の太陽暦で三月六日頃、二月節気のことをいうのよ。
「啓」は「開く」の意味、「蟄」は「虫などが土で冬ごもりする」という意味で、「虫などが土で冬ごもりしている状態」が「開かれる」ということで、「冬ごもりの虫が這い出る」という意味になるのよ。
つまりは、「あったかくなってきましたよね」「もう春ですね~」という日で、「さぁ働くぞ」と意気込み始める日のことなの。
また、この時期は三寒四温で、一雨降るごとに気温があがり、春に向かって日差しも徐々に暖かくなっていくわね。
昔は、この頃初雷(はつかみなり)が鳴り、これを聞いて虫が土中からはい出すと考えたので、「虫出しの雷」とも言われていたの。 でも「余寒いまだ尽きず」といった天候の季節にあたり、年によっては南国でも一時、雪になったりもするから油断しないようにしなくちゃ。
日蓮宗のお寺によっては、悪い虫が出てこないよう、良いことがどんどん成長していくように、啓蟄の御祈祷をするお寺もあるのよ。
みなさ~んもうすぐ春ですね~
倶生神月守を着けて心穏やかに春の訪れを待ちましょう!
イラスト 小川けんいち