日蓮聖人降誕800年
日蓮宗全国霊断師会連合会
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第37回
流し雛ってあるよね。
どうして流す習慣があるの?

よろこびちゃん
流し雛

三月三日はひな祭り。

ひな祭りは、五節句の一つで上巳(じょうみ)の節供というのよ。

元々は三月上旬の巳(み)の日だったんだけど、今は日にちが決まって三月三日になったの。

また、旧暦の三月三日は桃の花が咲く季節であることから、桃の節句とも呼ばれるようになったのよ。

古来中国では、上巳の日に川で身を清め不浄を祓(はら)う習慣があったの。これが平安時代に日本に取り入れられ、後に紙で小さな人の形[形代(かたしろ)]を作って穢れを移して、川や海に流して、不浄[惑業(わくごう)]を祓うようになったのね。この風習は、現在でも「流し雛」として各地に残っているのよ。

倶生神月守を着帯している私たちは、懺悔文(さんげもん)をお唱えしているわよね。懺悔文は私たちが過去世から引き継いでいる惑業を祓って、ご神仏のご守護をいただく祈りだから、懺悔文って本当に大切なご文章なのね!

イラスト 小川けんいち

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