これは、日の吉凶を示すために作られたもので、カレンダーに対する注釈なの。
正しくは「仏滅日」というのよ。
六曜(ろくよう)といって、中国から入ってきた考え方で、実際の生活に根づいたのは江戸時代の後期とされているから、意外と新しいものといえるの。
はじめは「空亡(くうぼう)」といっていたみたいだけど、その後「物滅」と変化し、「仏滅」と書かれるようになったのよ。
だから釈迦の入滅=仏滅とは関係ないの。今でも結婚式には「仏滅の日」が避けられるけど、それはお釈迦様が亡くなった日だからではなく、六曜によって「悪い日(凶日)」と考えられているからなのよ!
お釈迦様のご命日は二月十五日。この日はみんなでお題目を唱えてお釈迦様に感謝の気持ちを捧げましょう。
イラスト 小川けんいち