死んだら地獄に堕ちるとか、地獄で待っている、なんて昔から言われるわね。
死んだ後の苦しい世界だけが地獄だと多くの人は思っているわよね。
ところが、地獄と言うのは、死んだ後だけにあるのではなくて、この世にも死後にもあるのが地獄なんだって!
地獄とは、もともとナラカという古いインドの言葉を中国語に直したものでよく、映画なんかで、「ナラクに堕ちろ!!」などというセリフがあるでしょ!
そのナラクのこと。
それを中国の言葉に訳したものが地獄で意味は苦しみの世界ということなんだって。
死後の苦しみの世界に限ったものではなく、この世で、ひどく苦しい状態を地獄とも言うのよ。
借金地獄と言うのは、借金で苦しんでいる世界、受験地獄と言うのは、受験で苦しんでいる世界。
死後だけでない、この世にも地獄はあるのね!
日蓮大聖人は、
夫れ浄土と云うも地獄と云うも外には候はず・ただ我等がむねの間にあり、これをさとるを仏といふ・これにまよふを凡夫と云う
とおっしゃられているわ!
地獄は我々の心の中にあって、そして霊山浄土も心の中にあるってことね!
みんなでウソをつかずに正しい生き方をして地獄の世界にならないようにしていこうね。
そのことを忘れないためにも倶生神月守を着帯して、お題目を唱えつづけなきゃいけないのね!
イラスト 小川けんいち