とっても良いところに気付いたわね。確かに一般的にはお寺の門は山門と呼ばれるけど、規模の大きな寺院は三門と呼ぶところが多いのよ。
身延山の三門は、日本三大門の一つともいわれてて、間口十三間、奥行五間、高さ七丈(二十一メートル)もあるんだって。とっても大きいわね!さすがは日蓮宗の総本山ね!
三門という名前は三解脱門の意味で、悟りに至る為の三つの要素、空(物事にこだわらない)、無相(見かけで差別しない)、無願(欲望のまま求めない)を現しているんだって。
つまり、悟りを求める人たちが通る「仏さまに近づく門」という意味なのね。
今年(令和元年)も身延大会1日目(10月23日)の夕方は三門の下に集まって、聖徒のみんなでお題目を唱える唱題行・千燈供養が開催されるわ。日蓮大聖人のお会式の月に、このありがたい門の下でお題目を唱えられるなんて、とってもとっても幸せなことなのね!
イラスト 小川けんいち