この世とあの世の境に流れている川で、人が亡くなって初七日にこの川を渡ると云われてるのよ。
この時にこの川を渡る渡し賃が六文と云われ、葬儀に先立ち、亡き人を棺に納めた時に六文銭を共に納める(持たせる)と云う習慣になったのよ。
そうえいば大河ドラマの真田丸の旗印も六文銭よね。いつ命を落としても良いという覚悟も込められていたのね。
この三途の川は、亡き人の生前(生きていた時)の色々なおこない(善行・悪行)によって渡る場所が違うとも云われてるの。
善行の人は金・銀・瑠璃・瑪瑙などの財宝で作られた橋や船で渡るとも、また、悪行の度合いによって、軽度の人は流れの穏やかな浅い瀬を、中度の人は深く流れの急な瀬を、悪業の人は背丈のとどかない深い激流の瀬を渡る、とも云われてるのよ。
また、悪業の人の行くべき三つの道(途・みち)をあらわし、地獄道は、火責めや火で焼かれるため火途(かず)と云われ、餓鬼道は、刀・槍で切り突かれるから刀途(とうず)と云われ、畜生道は、共に食い合うから血途(ちどう)とも云われているわ。
この三つの途に行く為に渡る川と云う意味から、三途の川とも云われるようになったんだって。
この世での善行・善根功徳を多く積んだ人ほど安心して、この川を渡ることができると云われてるの。
日蓮大聖人も「お題目は三途の川にては船となる」とおっしゃられているわ!
この世でいっぱい善い行いをして、倶生神月守を常に着帯してお題目をお唱えして現世安穏・後生善処の道を歩みましょう。
私はとりあえずスイミングに通おっと!
イラスト 小川けんいち