日蓮聖人降誕800年
日蓮宗全国霊断師会連合会
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第7回
お灯明の消し方を教えて!

よろこびちゃん

お仏壇のお灯明(おとうみょう=おひかり=ロウソクの灯)は、“吹き消してはならない”と言われているわね。どうしてかしら?

昔から「火は穢(けが)れを焼き払う」ものとされていて、お仏壇の灯明も「その火をもって、清浄な空間を作り出す」と、考えられていたのね。(他にも、“ひかり・あかり”を献じるといった意味合いもあるそうよ。)

一方、人の吐く息は、一度外から取り込まれた空気が体の内を通って再び外に出てきたものだから、人間の穢れ(=不浄)が混じり込んでいると考えられてきたのね。

つまり、“灯明を息で吹き消す”ということは、せっかく作り上げた清浄な空間を、再び穢すことになるの。そういえば、仏壇に供える御膳やお仏飯なども、運ぶときに直接息がかからぬよう、口よりも上に持ち上げて運ぶのが作法と言われているわ。

神主さんたちが、口に榊(さかき)の葉をくわえるのも、息がかからないように気を使うのと同時に、万が一、息がかかったとしても、榊の葉の霊力でその穢れを浄化させるためなのね。

だから『仏壇の灯明は、手やうちわなど、息のかからない方法で消すように』・・・と、なったのね。

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